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掌小説

運命の糸

「あのね、すきなこができたの」 清汰の不意の言葉に、反応に戸惑ってしまった。ルームミラー越しに、清汰のくりくりとした目と視線はぶつかる。私は少し強張った眉間を緩めてから、意識して唇の端を引き上げてみせた。 「いいわね。その子のどんなところが好きなの?」

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小窓から

東向きの窓から射し込む光は、灰色のシーツをキャンバスに見立てて鮮やかな明暗を描き出している。その光はじわじわと這うようにして、ベッドに沈む私の輪郭をゆっくりと確認していく。

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