残暑
アスファルトの記憶が脚肌を伝う マンション向かい水たまりの反射光 私の影に冷まされたコンクリート
扉を開くアスファルトの記憶が脚肌を伝う マンション向かい水たまりの反射光 私の影に冷まされたコンクリート
扉を開く澄んだ天井 海を脇に白一点 広大な砂丘を聞く
扉を開く来るべきエンドに先行 それも未熟者だから気づくこと 全ての行動が根付いた温床
扉を開く待ち合わせ場所は当日の成り行きで 遅いくせ 待ちぼうけ中に増した味付け
扉を開く人生を主語にすることはやめましょう
扉を開くかけがえのない かえがきかない 遠めいていく轍 全部素晴らしい
扉を開く押し問答と公私混同 開いた傷口にバッドエンド 自衛本能は負に作用
扉を開く昔は目にしたもの全てに憧れて 忍者に教師 薬剤師 アドベンジャーズ なりを構わずふれた琴線
扉を開く豊かさは解釈の幅 諦めてきた夢が背中を押した 飲み込めなかった固唾
扉を開くあの頃から丸めたのは紙と対外向けのキャラクター 物語は物語の枠を抜ける 人生にシナリオはないし
扉を開く聞く耳もないよ押し売りの最中 ニッチを見つけるちっぽけな頭 引いたババ 信じたなら引き抜きな
扉を開く揺れ動いた感情 何に呼応 未確認の末尾はそのままに 夢を追っている間は盲目的?
扉を開く雨にも種類があるように 小学生の時は嫌いだった 時経つうちにガラスのハートは磨きかかった
扉を開く「ほんとにいい時代だと思います。」 この言葉に込められているのは、僻み?敬意? 正しさや賢さだけでは語れないこと
扉を開くいつか主語が変わった時に君を呼ぶ名前も 頭を占めていること本当は嫌になるけど 境界線は見つめさせる 孤独とその弱さ
扉を開くひとときの幸せは 包まれた白い高揚感は 一息ついては落ち着いて 黒く塗りつぶされる そうして気づく 不可逆性の闇の存在
扉を開く誰かの悲しみ 知るたびに悲しくなる できることは少なくなっていく 伝えられること力になれること 無力さに立ち尽くす
扉を開く切れ味が自ずとつく独白 毒吐くことを私は忌み嫌う 優しいって自負してた過去に問う
扉を開く温室育ちが不透明な壁を作り 喪失も愛も口実となり独りよがり
扉を開く